ここからは、賃貸オフィスを借りるうえで知っておいた方がいい情報を紹介していきます。こちらもあわせて参考にしてください。
【東京都内23区】賃貸オフィスを借りるならどこがおすすめ?賃料相場も確認!

オフィスを借りるなら賃料相場が安いエリアがおすすめ♪
賃貸オフィスを借りるときにどのエリアにするのかは非常に重要ですよね。東京は全国でもオフィスが最も多いエリアなので、23区の中だけでも多くの賃貸オフィスがありますが、それぞれのエリアによって賃料相場は大きく変わります。
オフィスを借りるなら、なるべく賃料相場が安いところがいいと思っている方も多いはず。そこでそれぞれのエリアに分けて、賃料相場と一緒に特徴や主要駅を紹介していきます。
大田区
大田区は東京の品川区と神奈川の川崎市と隣接しており、東京23区の中でも最大の面積を誇っています。そのほとんどの面積を羽田空港、工場や倉庫が保有していることから、東京の玄関口を担う産業地区と言われていることも特徴です。
主要駅は大森駅、蒲田駅、多摩川駅、田園調布駅などになっています。神奈川の川崎市や横浜市、都心部を結ぶ路線が多くなっていますが、東京23区の中で最も南に位置しているため都心部までの距離が最も遠い区です。
そんな大田区の賃料相場は、30~50坪で13,222円、100~200坪で16,000円になっています。この賃料相場は東京23区で10番目とされており、ちょうど真ん中程度の賃料相場と言えるでしょう。
中央区
中央区は日本の経済を引っ張るビジネス街もあり、昔からずっと東京の商業の中心として栄えてきた大商業地区でありながら、下町の情緒があふれる地区もあるエリアです。そのためビジネスマンだけでなく観光客も訪れており、平日や休日問わず毎日多くの人で賑わっています。
ビジネス関連の特徴でいえば、マスコミといったメディア関連の企業が多いことでしょう。そんな中央区の主要駅は三越前駅、銀座駅、日本橋駅、人形町駅、築地駅、八丁堀駅で、千葉などの他県からもアクセスしやすくなっています。
賃料相場は30~50坪で17,862円、100坪~200坪で21,067円となっており、ビジネスとしても観光地としても需要が高いため、その分賃料相場も高めです。東京23区内でも4番目に高くなっています。
杉並区
杉並区には中央線沿線の荻窪駅、西荻窪駅、高円寺駅、阿佐ヶ谷駅といった主要駅があり、これらの駅は住宅地としても人気が高いところになっています。そのため杉並区は、東京23区の中でも住宅地のイメージが強いエリアで、商業やサービス業の占める割合が高く商店街が多いです。
しかし主要駅にはオフィスビルも多くなっており、賃料相場は20~50坪で11,135円、50~100坪で9,895円になっています。この賃料相場を見ると、大田区や中央区と比べても圧倒的に安いことが分かりますよね。
賃料相場が安いからといって不便だというわけではなく、主要駅に関しては交通の便もいいためなるべく安く賃貸オフィスを借りたいと思っている方にはおすすめです。
世田谷区
世田谷区は神奈川県からすぐのところに位置しており、都心部からは少し離れています。面積は大田区の次に広いため、それぞれのエリアによって雰囲気が異なるのが特徴です。
若者が多く訪れる三軒茶屋駅や下北沢駅、高級住宅街が立ち並ぶ成城学園前駅、おしゃれでセレブな街として知られている二子玉川駅などを主要駅としています。主要駅の特徴を見ても分かるように、世田谷区には上質な住宅街が多くあり、その中にオフィスビルが建っているところは世田谷区の魅力とも言えるでしょう。
そんな世田谷区のオフィス賃料相場は、30~50坪で16,437円、100~200坪で19,500円です。オフィス街ではないため賃料相場はそこまで高くはありません。
品川区
品川区は東京湾に面しており、都会の雰囲気と歴史の雰囲気の両方をあわせもったエリアになっています。武蔵小山駅や戸越銀座駅には商店街があり、中でも有名な商店街は関東で最も長い商店街と言われている戸越銀座商店街でしょう。
また五反田駅、目黒駅、大井町駅はオフィス街になっており、アクセスがしやすい駅です。品川シーサイド駅や天王洲アイル駅は、オフィスビルが多く、中には再開発が進んでいるビルも多く立ち並んでいます。
このようにオフィスビルが多い品川区の賃料相場は、30~50坪で13,541円、100~200坪で18,358円です。今後もさらにオフィスビルの開発が進むと言われている品川区は、おすすめのエリアの1つと言えるでしょう。
目黒区
目黒区は雰囲気が落ち着いていて、街を歩く人はオシャレな方が多く高級住宅街のイメージが強いエリアです。多くの方が一度は住んでみたい、と思うエリアとも言えるのではないでしょうか。
そんな目黒区にビジネスのイメージはあまりないかもしれないですが、目黒区には高層オフィスビルが立ち並んでいます。主要駅は目黒駅、自由が丘駅、学芸大学駅といった東横線沿いの駅が多く、渋谷区から非常に近いです。
オフィスビルの賃料相場は30~50坪で15,858円で、品川区よりも少し高い相場になっていますが、目黒区は地盤がしっかりしており地震に強いため、安心して仕事ができるエリアでしょう。
豊島区
豊島区といえば主要駅の池袋駅をはじめとして、高級住宅街の目白駅、おばあちゃんの原宿ともいわれている巣鴨駅があるエリアです。豊島区は都会的な雰囲気もありつつ、落ち着いた雰囲気もあるためどの年代でも楽しめるところと言えるでしょう。
オフィスビルは池袋に最も多く建っていますが、雑司が谷駅や大塚駅など他の駅にも多くあります。オフィスビルの賃料相場は30~50坪で18,205円、100~200坪で21,727円です。
この賃料相場は中央区と同じくらいになっています。
新宿区
新宿区は誰もが知っている大繁華街の歌舞伎町、そして東京の中心の象徴である東京都庁があるエリアです。新宿区の最大主要駅である新宿駅は、ギネスブックにも認定されるほどの乗員数を誇っており、毎日多くの人が新宿駅を行きかっています。
そんな新宿区には多くの高層オフィスビルが立ち並び、高層オフィスビルを賃貸オフィスとして借りたいと思っている企業なら、きっと一度は新宿区を考えることでしょう。気になる賃料相場は30~50坪で16,172円、100~200坪で27,239円です。
30~50坪で見るとそこまでではないですが、100~200坪で考えると賃料相場が一気に上がります。
港区
港区は有名な企業も多いオフィス街エリアとして知られている一方で、商業施設、大使館、高級住宅街といったさまざまなものが揃っているエリアになっています。主要駅としては、品川駅、新橋駅、六本木駅、浜松町駅、麻布十番駅、赤坂駅、虎ノ門駅といった数々の駅があり、主要駅を見るだけでもオフィスビルが多いということが分かりますよね。
そんな港区のオフィスビル賃料相場は、30~50坪で19,766円、100~200坪で27,239円になっており、これまで紹介してきたエリアの中でもダントツに高い賃料相場を誇っています。東京23区内でも2番目に高いエリアです。
これだけの賃料相場になっている港区ですが、交通の便はよくオフィスビルも本当に多いので、働きやすいことは間違いないでしょう。
渋谷区
渋谷区といえば、渋谷駅にあるスクランブル交差点や忠犬ハチ公、原宿駅の竹下通りを思い浮かべるのではないでしょうか。そういったところは観光客や若者が多くなっているため、渋谷区は活気のある雰囲気だと思っている方も多いでしょう。
しかし渋谷区の主要駅でもある渋谷駅、代々木駅、恵比寿駅にはオフィスビルも多く、有名な企業が本社を構えているところも。そのため賃貸オフィスとしてもおすすめのエリアにはなっていますが、渋谷区の賃料相場は30~50坪で22,770円、100~200坪で33,588円と東京23区内で最も高くなっています。
渋谷区のように人気のエリアはやはり賃料相場も高くなっているので、もし費用を抑えたい場合は、杉並区や大田区のように比較的賃料相場の安いエリアもおすすめです。なおかつ駅から近いところのオフィスであれば、さらにいいのではないでしょうか。
ただ、賃貸オフィスを借りるうえで最も重要なことはコストパフォーマンスになるので、賃料相場の安さだけで決めるのではなく、物件そのものの価値をしっかり見極めるといいでしょう。
ポン
- 大田区は面積が大きく、賃料もちょうどよい
- 中央区は賃料が高めだが、ビジネスの中心地なので活気がある
- 杉並区は住宅地や商店街などが多いにも関わらず賃料が安い
- 世田谷区は高級住宅街が多いが、賃料はそこまで高くない
- 品川区は昔ながらの雰囲気と都会の新しさを併せ持つ
- 目黒区は高層オフィスビルが多く、賃料も少し高め
- 豊島区も都会の雰囲気と落ち着いた雰囲気の両方があり、賃料が高めのエリア
- 新宿区にも高層オフィスビルが数多くあり、100坪以上の面積を借りようとするとかなりの費用がかかる
- 港区にはオフィス街や高級住宅街があり、23区でも2番目に賃料が高い
- 渋谷区にもオフィスビルが非常にたくさんあり、賃料は23区で最も高い
【賃貸オフィスとレンタルオフィスの違い】どちらがおすすめ?

賃貸オフィスとは?
賃貸オフィスとは、賃貸契約を結んで自社オフィスという形でオフィスを借りる形態です。オフィスを自由自在にアレンジでき、内装も自由に設計することができるため、オフィスにその会社らしさを出すことができます。
例えば、社員が働きやすくなるように工夫ができたり、おしゃれな空間にすることもできますよね。これは賃貸オフィスの最大の魅力だと言えるのではないでしょうか。
さらに、維持費がレンタルオフィスに比べてかからないところも賃貸オフィスのメリットの1つです。しかしその分敷金、礼金、仲介手数料などの初期費用が多く必要になってくるところはデメリットになります。
レンタルオフィスとは?
レンタルオフィスとは、業務を行ううえで必要になるものがすべて揃った状態のオフィスをレンタルできるもので、個別の専用のスペースとも言えます。会議室などは共有スペースになりますが、必要に応じて無料で使うことが可能です。
すべてが揃っているということは、パソコンなどを用意するだけですぐに業務を始めることができ、初期費用も抑えることができます。また有名なオフィスビルに入っていることが多いため、企業の信頼度が上がることでしょう。
しかし、レンタルオフィスの規模は10人以下の少人数向けのものが多く、大人数向けのオフィスが少なくなっています。そのため大人数の企業よりも、スタートアップしたばかりの企業に向いていると言えるかもしれませんね。
また、長期で利用するとなると割高になってしまうこともデメリットになります。
選ぶなら賃貸オフィスがおすすめ
賃貸オフィスは自社のオフィスを持つことができますが、その分初期費用が多く必要になり、レンタルオフィスは個別の専用スペースを低価格でレンタルできますが、大人数には適さないということが分かりました。このように、それぞれで特徴は異なるので目的に適している方を選ぶといいでしょう。
しかしオフィスを利用するとなると維持費がかかり、長期でレンタルする場合賃貸オフィスの方が維持費は安くなります。そうなると、初期費用がかからないからとレンタルオフィスにしたものの、いつの間にか多くの費用を支払っていたということになりかねません。
そのようなことも含めて考えると、初期費用はかかりますが維持費は安く、自社のオフィスを持つことができる賃貸オフィスが個人的にはおすすめです。
ポン
- 物件を賃貸契約してオフィスとして利用するのが賃貸オフィス
- レンタルオフィスは物件だけではなくオフィスに必要なさまざまな設備を併せて借りられる
- 賃貸オフィスはレンタルオフィスよりも多くの初期費用がかかるが、長期的に見るとレンタルオフィスよりおすすめ
賃貸オフィスを選ぶ上での重要ポイント!

条件決め
まずは何を重視したいのか、何を譲ることができないのかといった条件を決めていきます。条件はオフィスの広さ、賃料、設備の充実さ、使用に制限がないか、立地のよさなどさまざまあり、この条件は企業によって異なるでしょう。
条件をしっかり決めてから賃貸オフィスを探すことで、効率よくオフィスを見つけることがでるので、まずは条件を決めることがおすすめです。
賃料(価格)
オフィスの賃料はエリアによって大きく異なります。アクセスもよく、オフィスビルが立ち並ぶ人気が高いエリアは賃料が高く、都心部から離れていたり、住宅街の中にオフィスビルがあるエリアは比較的安いです。
もしなるべく賃料を抑えたい場合は、都心部から離れているエリアや住宅街の中にオフィスビルがあるようなエリアを選ぶことで、大幅に費用を抑えることができます。さらに、人気が高いエリアでも駅から離れているところにあるオフィスビルなら、費用を抑えることができるかもしれません。
立地・アクセス
社員や取引先のことを考えると、立地やアクセスのしやすさも考慮して賃貸オフィスを選ぶ必要があります。社員が通勤や外出をしやすければ、仕事に対する満足向上にもつながり、取引先が来客しやすければ取引がうまくいくことにつながるかもしれません。
そのため立地やアクセスを重視するなら、駅から近いところの賃貸オフィスや、人気なエリアに賃貸オフィスを借りるといいでしょう。
広さ
広さは社員の数や会社の規模にあわせて決めていきますが、広さの目安について分からない方も多いのではないでしょうか。だいたい目安としては、社員1人に対して3坪ほどと考えれば十分でしょう。
しかし、社員の数や会社の規模がずっと同じとは限らないですよね。事業が拡大した影響で、社員の数が増えて会社の規模が大きくなるということも考えられます。
そのようなことも考えて、オフィスの規模を変更できる賃貸オフィスを選ぶとなおいいでしょう。賃貸オフィスの中には、小区画から大区画の変更に対して柔軟にサポートしてくれるところもあるので、ぜひ検討してみてくださいね。
見学・内覧
どのような賃貸オフィスを借りたいのかが具体的に決まってきたら、希望に当てはまるオフィスの見学や内覧をすることがおすすめです。ホームページにオフィスの写真が掲載されていることがほとんどですが、写真と実物とでは異なる場合があります。
実際に見てみたら思っていた賃貸オフィスとは違ったなんてことも。もし契約してからそのことに気づいてしまったら手遅れになってしまいますよね。
そのため、賃貸オフィスの見学や内覧をすることは大切です。しかし、内覧や見学をしている時間がないという方もいるのではないでしょうか。
その方におすすめしたいのが「VR内覧」です。VR内覧では、360°の写真を活用して賃貸オフィスの様子をリアルに体感することができるため、手軽にオフィスを確認することができます。
BCP

BCPの対策が十分に整っているかも確認しておく必要があります。そもそもBCPとは事業継続計画のことで、自然災害やインフルエンザの流行といった緊急事態が発生したときに、企業の損失を最小限に抑えて、事業を継続、復旧させるための計画策定です。
特に最近では新型コロナウイルスが大流行しているため、BCPの対策が整っているかは重要視したいポイントになります。例えば、感染を防ぐための隔離対策や拠点の分散、自転車通勤といったことに対応してくれるといいですよね。
社員や企業の存在を守るためにもしっかり確認しておきましょう。
ポン
- どんな点を重視するのか、最初に条件を決めておくのが大事
- 最適な費用の場所を探すことも重要
- 立地やアクセスについてもしっかり検討しなければならない
- 将来的なことも視野に入れつつ、広さを考える必要がある
- 可能であればできるだけ見学や内覧をしたほうがよい
- BCPの対策が整っているかどうかのチェックも忘れてはいけない
まとめ
東京の賃貸オフィスにあわせて、賃貸オフィスを借りるうえで知っておいた方がいい情報について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。東京23区には多くの賃貸オフィスがあり、エリアごとで賃料は異なります。
賃貸オフィスを借りるうえで何を重要視したいのかを明確にして、希望にあった賃貸オフィスを見つけてくださいね。賃貸オフィスを探すときには、ぜひこのサイトも参考にしていただけると幸いです。